DayZ Badlands Dev Blog(Week 73)公開|🕌NasdaraのPvP設計とバザールの全貌が判明

はじめに

DayZの大型DLC Badlands に関する第4弾の Dev Blog(Week 73) が公開されました。

前回のDev Blog では軍装備や感染者、新武器が紹介されましたが、今回は NasdaraのPvP設計マップ設計・環境アセット が中心テーマとなっています。

本記事では、今回公開された内容を整理して解説します。

Dev Blog について

今回公開されたDev Blogでは Nasdaraのマップ設計思想PvPバランス、さらに新たな建築物「バザール」の制作過程について詳しく紹介されています。

今回は 環境(Environment)チーム が執筆を担当しており、単なる景観ではなく DayZらしい駆け引きを生み出す地形設計 に焦点が当てられています。

NasdaraのPvP設計 ~ スナイパーだけでは終わらない

水塔など高所から長距離戦が可能。

出典:dayz.com

DayZでは、長距離狙撃による緊張感のある撃ち合いが大きな魅力の一つです。

Nasdaraでもその要素は健在ですが、開発チームは「広い谷でスナイパー戦をするだけのマップではない」と説明しています。

農地、小規模な集落、大きな村、都市などが数多く配置されており、建物内部や集合住宅、屋上では近距離戦(CQB)も発生しやすい構造になっています。

地形を活かした駆け引き

岩場や草木が遮蔽物として機能します。

開けた野原に散乱するガラクタ置き場。

枯れた河川。

出典:dayz.com

高所を取ることは有利ですが、それだけで勝負が決まるわけではありません。開発チームによると、

  • 起伏のある地形は回り込みを可能にする
  • 岩場は遮蔽物になる
  • 草木は身を隠す場所になる

よう設計されています。

また、枯れた河川である Sefid-DaryaSiyah-Darya は、身を隠しながら移動しやすい天然のルートとして利用できます。

これまで以上に、周囲の環境を活かした立ち回りが重要になりそうです。

都市は迷路のような構造

建物や路地が密集した都市部。

高低差を意識したマップ。

出典:dayz.com

Nasdaraは、アフガニスタンやイラクから着想を得て制作されています。

特に都市部は アフガニスタンの首都カブールのような雰囲気を目指して設計 されました。

市場、屋台、車両などが並び、狭い路地や建物が複雑につながることで、追跡を振り切ったり、身を隠したりできる構造になっています。

屋上を活用した都市戦

建物同士を屋上経由で移動できます。

出典:dayz.com

Nasdaraでは、高層建築がこれまで以上に増えています。

屋上同士がつながっている場所もあり、建物を渡り歩きながら索敵したり、別ルートから侵入したりすることが可能です。

もちろん、高い建物へ立てこもるプレイヤーも現れることが予想されます。

しかし開発チームは そのような建物の近くには別の建物や、さらに高い建物などを配置し、対抗できるよう設計している と説明しています。

建物内部にも駆け引きを用意

ドーム上部の窓や周囲の建物を活用した攻防。新たな戦略を生み出します。

出典:dayz.com

また、ドーム上部には内部を見渡せる窓が設けられ、周囲には実際に侵入できる建物も配置されています。

一方的に有利なポジションを作るのではなく、別ルートから対抗できるよう設計されており、開発チームは 緊張感とゲームプレイの可能性をさらに高めた と説明しています。

新施設「バザール」が登場

伝統的な中東の市場を再現した大型施設。

出典:dayz.com

今回最も詳しく紹介された環境アセットが バザール(Bazaar) です。

伝統的な中東の屋根付き市場をモチーフとしており、アーチ状の通路やドーム型の天井、さまざまな店舗が並ぶ、本物の市場のような雰囲気を再現しています。

実在する市場を参考に制作

開発チームが参考にしたアフガニスタンの市場。

パキスタンの市場なども。

出典:dayz.com

開発チームは、アフガニスタンやパキスタン、トルコなどに実在する市場を調査し、その特徴をBadlandsへ落とし込んでいます。参考資料として挙げられているのは、

  • ムイ・ムバラク・マスジド(Muy Mubarak Masjid)
    中庭を囲むように店舗が並ぶ複合施設
  • ハジ・バフディン・マーケット(Haji Bahudin Market)
    同様の構造を持つ近代的な市場
  • タクタク・ストリート・バザール(Taktak Street Bazar)
    屋台や商店、鳥かごを扱う露店が並ぶストリートマーケット
  • マルコ・バザール(Marko Bazar)
    屋上のソーラーパネル配置などをドローン映像から研究
  • ダラ・アダム・ケール(Dara Adamkhel)
    武器の製造・販売で知られる銃市場。U字型に並ぶ店舗配置が特徴
  • トルコ・ストリート・バザール(Turkish Street Bazaars)
    駐車場を週替わりで市場へ転用するストリートバザール

こうした実在する市場の特徴を組み合わせることで、Badlands独自のバザールが作り上げられています。

実際のロケーションを見てみた

開発チームは、バザールの参考資料として パキスタンの銃市場「ダラ・アダム・ケール(Dara Adamkhel)」 も挙げています。

ここは武器の製造・販売で世界的に知られる市場で、Dev Blogによると U字型に並ぶ店舗配置や路面店舗の構成 などがBadlandsのバザール設計に活かされているとのことです。

実際にGoogleマップで場所を確認してみると、その特徴がBadlandsのバザール設計へ反映されていることがよく分かります。

Googleマップ

現地を歩く様子

ガンショップも配置

写真右が、銃の看板と鉄格子付きの窓が目印のガンショップ。軍用アイテムがスポーンします。

出典:dayz.com

バザール内部には通常店舗だけでなく Gun Shop(ガンショップ) も配置されます。

ガンショップでは軍用アイテムがスポーンします。

外観には銃の看板や鉄格子付きの窓が採用されており、通常店舗と見分けられるようになっています。

制作過程も公開

バザールを構成する6種類の基本モジュール。通路やガンショップ、通常店舗、中庭などの配置を色分けして示した設計図。

没となった初期デザイン。

中庭が宮殿みたいになってしまうからだそうです。

バザールの区画図を上から見た図。

採用された最終デザイン。

単体でも違和感が出ないよう設計された内壁。

完成したバザール。

出典:dayz.com

今回のDev Blogでは バザールが完成するまでの制作過程 も紹介されています。

開発チームは、その調査結果をもとに複数のモジュールを組み合わせる設計を採用しました。

その後、通路の幅やアーチの高さ、屋上へのアクセス、プレイヤーの移動ルートなどをゲーム内で繰り返し検証し、プレイしやすさと街並みのリアリティを両立できるよう調整が重ねられています。

店舗内部のレイアウト検討。プレイヤーがスムーズに移動・探索できるよう、オブジェクトの配置や動線が細かく調整されています。

環境デザイナーが使用する最終設計図。各モジュールの構造や店舗配置をもとに、ゲーム内へ実装されていきます。

出典:dayz.com

さらに内部プレイテストでは、店舗の種類やレイアウトを見直すなどフィードバックを反映しながら完成度を高めていったとのことです。

品質面にも細かな配慮が施されており、開閉できないドアや窓にはバリケードが設置されています。建築として自然な天井や柱の形状、探索しやすい動線なども徹底的にチェックされています。通常は他のバザールと接続されて見えなくなる内壁まで、単体配置でも違和感がないよう作り込まれているそうです。

謎の新武器は「SCR-17」と判明

2026年6月22日のDevStreamでチラ見せされた謎の武器。

今回の DevBlog により SCR-17 であることが正式に判明しました。

今回のDev Blogでは、新武器の名称が SCR-17 であることが明らかになりました。

これまでは 銃声だけが公開されたティザー2026年6月22日のDevStream などから、コミュニティでは「SCARではないか」と予想する声も多く見られましたが、今回初めて開発チームが正式名称を公開した形となります。

SCR-17は 7月1日にリリース予定の「1.29 Road to Badlands Update」Experimental版 で使用できる予定です。

著名なDayZコミュニティメンバーがBadlandsを先行体験

今回のDev Blogでは、開発チームが今週、DayZコミュニティメンバーをプラハへ招待し DayZ Badlandsの試遊イベントを実施した ことも明らかにしました。

なお、この招待イベントでは、後に著名なDayZクリエイターらが DayZ 2 に関する情報提供を受けたことも示唆しており、DayZコミュニティでは大きな話題となっています。

Badlandsだけでなく、今後のDayZシリーズ全体に関わる重要なイベントだったことがうかがえます。

次回予告

次回のDev Blogは 7月17日公開予定新しい機能について紹介される予定 です。

今回でPvPや環境アセットの話に踏み込んだため、次回はさらにゲームプレイに関わる新要素が明らかになりそうです。

まとめ

今回のDev Blogでは NasdaraのPvP設計や都市構造、新施設「バザール」の制作過程などが公開 されました。

また、これまでコミュニティで話題となっていた謎の新武器が SCR-17 であることも正式に判明し、7月1日のExperimental版でプレイできる予定です。

Badlandsの全貌が少しずつ見え始めてきました。今後の続報にも期待したいところです。

モジュール式という発想は革命的ですね。パーツを組み合わせることで、街ごとに異なる市場を作れるのは本当にすごいことだと思います。

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